神経痛

 神経痛とは、神経の走行上に沿って出るシビレ、痛みを言います。

 神経は全身にありますので、神経痛の種類も全身に及びます。後頭神経痛、三叉神経痛、舌咽神経痛、上腕神経痛、腕神経叢神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛、大腿神経痛、陰部神経痛などなど。

 例えば…坐骨神経痛とは、坐骨神経の走行上に沿って出た痛み、シビレということになります。

 神経痛には特発性神経痛と症候性神経痛があり、特発性神経痛とは、痛みを起こしている原因が分からない神経痛で、症候性神経痛とは神経痛の原因が分かっている神経痛です。

 坐骨神経痛の原因には椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症などがあり、症候性の場合には、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛という言い方になります。

 当然、その原因となるものを除去することが治療となります。

 ところが、病院で椎間板ヘルニア、変形性脊椎症と言われいても、坐骨神経痛の原因がそれだとは限らないのです。

 レントゲン、MRI検査での器質的病変の度合いと、患者さんの訴えている痛みなどの症状にはあまり相関関係はありません。このようなレントゲンやMRIに写らない問題点を探し、治療して行くのが鍼・整体治療となるのです。

 逆にヘルニアなどが原因の100%の神経痛には、鍼・整体治療は無効ということになります。手術により、原因そのものを取り除かなくては治りません。

 次回から「坐骨神経痛1,2,3,4」を詳しく説明していきます。

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