頭痛の鍼灸・整体治療

 原因となる疾患がなく、繰り返す頭痛を「一次性頭痛(慢性頭痛)」といいます。

 慢性頭痛には、緊張型頭痛、片頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛(群発頭痛を含む)、鎮痛薬の使い過ぎによる頭痛などがあります。

 緊張型頭痛

 緊張型頭痛とは首、肩、頭、背中の筋肉の緊張(コリ)によって、痛みを伝える神経が興奮し頭痛が起こると言われています。

 鍼灸・整体治療が最も得意とする疾患であり、即効性が認められます。

 痛みがある時に治療すれば、ほぼ痛みを取ることが出来ると思います。

 ただ痛みを取るだけでは薬と同じですので、頭痛をおこさないようにすることが重要になります。

 鍼灸治療

 身体全体の緊張状態を見極め、特に背部、頚肩部、頭部の筋肉を緩めていきます。私は咬筋群(噛む時に使う筋肉)が重要だと考えており、丁寧にポイントを探し、治療していきます。

 ストレートネックがある場合には、後頚部のトリガーポイントを中心に治療していきます。

 コメカミの痛みには僧帽筋のトリガーポイントが関係していることが多く、それを治療していきます。

 目の奥やおでこ痛い場合には、「大後頭三叉神経症候群」という名前がつきます。ツボでは天柱辺りと後頭下筋群の治療がよく効きます。

 起床時に頭がスッキリしない場合には、後頚部が全体的に硬くなっていることが多く、頭板状筋、頭半棘筋を緩めいていきます。

 整体治療

 姿勢矯正〜ストレートネックが引き金になることが多いと思いますが、円背があれば、それに伴って頚椎の過前弯が引き起こされますので、調整をしていきます。

 片頭痛

 脳が刺激を受け、脳の血管周りの三叉神経周囲に炎症がおこったり、血管が拡張することによって頭痛が起こると言われています。

 片頭痛発作を起こしている時には、色々な刺激に対して敏感に反応しますので、緊張型頭痛のような鍼灸・整体治療での即効性は期待できません。片頭痛を起こさないようにしていくことが鍼灸・整体治療となります。

 近年病院においては、トリプタンの服用を盛んに勧めらています。

 トリプタンは片頭痛の原因である脳血管の炎症を抑えたり、血管拡張を抑制する作用があり、確かに効果があるようです。

 ですが、原因といわれる炎症や血管拡張の原因は謎のままであり、やはり対症療法であることには変わりはないと思います。

 3割程の方はトリプタン服用で治ると言われていますが、逆に3割の方は悪化し、慢性化するとも言われます。

 鍼灸治療

  身体全体の緊張状態を緩めながら、咬筋群や後頚部のトリガーポイントをしっかりと治療していきます。

 整体治療

  円背、ストレートネックがあれば調整していきます。 

 片頭痛の場合には特に生活習慣を細かく問診し、改善案を指示しております。