ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)、オスグット・シュラッター病の鍼灸・整体治療

 ジャンパー膝はバスケットボールやバレーボールのように、頻繁にジャンプ動作を繰り返すスポーツや長距離走、サッカー、テニスなどで、膝を伸ばす動きに負担がかかり過ぎることによって、膝蓋靭帯や筋肉が骨に付着する部分に微小断裂をおこし、痛みを訴えます。

 痛みの場所は下の3カ所になります。

 Aの部分は大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)と膝蓋骨(おさら)の境界

 Bの部分は膝蓋骨と膝蓋靭帯の境界

 Cの脛骨粗面(膝蓋靭帯付着部)

 Bで痛みを訴える割合が7割あり、場所から膝蓋靭帯炎とも言われます。

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 ジャンパー膝の症状分類

 1. スポーツ活動後に痛み、活動中は痛みがない

 2. スポーツ活動中と活動後に痛みはあるが、プレーには問題ない

 3. 痛みが常時あり、プレーにも支障をきたす

 4. 膝蓋靭帯付着部の断裂

 ジャンパー膝の検査

 1. 膝屈曲テスト〜伏臥位にて、踵をおしりに付けようとすると、太もも前面に突っ張り感を訴え、尻上がり現象がでる。

 2. 椅子に座って、膝を伸ばす動きに抵抗を加えると痛みがでる。

 オスグット・シュラッター病はCの脛骨粗面に痛みが出ます。発症年齢にズレはありますが、原因はジャンパー膝と同じと考えて問題ないと思います。

 ジャンパー膝、オスグット・シュラッター病の治療

 症状分類の1,2では、スポーツを少しセーブしながら治療をしていきます。

 大腿四頭筋を緩めることを主眼として鍼灸治療をおこなっていきます。整体治療では骨盤の傾きを修正し(骨盤(上後腸骨棘)が下がっている方の脚から、痛みが始まることが多い)、大腿四頭筋に関係する腰椎の調整をします。

 自宅ではスポーツ後のアイシングやストレッチが有効です。

 症状分類の3では、スポーツを休止した方が良いと思います。治療方法は上記と同じです。

 ジャンパー膝、オスグット・シュラッター病を発症し易いスポーツをされている方は、膝屈曲テスト(大腿四頭筋のストレッチ姿勢)をご自分で行い、お尻に踵が抵抗なく付く状態をキープするように心がけましょう。