ストレートバック ストレートバックシンドローム

 本来胸の背骨は後ろのカーブを持つのですが、カーブが無く真直ぐになっている状態をストレートバックといいます、それが原因で様々な症状を訴えますと、シンドローム(症候群)という名前がつきます。胸椎椎間関節症と重複すると思われます。

 胸の背骨と背骨の間から出る神経は、背骨が後ろのカーブをもつことによって出口が確保される構造になっています。これが真直ぐになることにより

  • 関節に負担がかかれば関節付近の痛み、背部のこり、痛み

 ストレートバックによる背部痛などは左右の肩甲骨と肩甲骨の間に出ることがほとんどですが、背骨の状態によってはもう少し下の方まで症状が出る場合もあります。

 また易疲労、動悸、息切れ、胸が苦しい、深呼吸が出来ないなどを訴えることもあります。ストレートバックによる胸苦しさや息切れの症状はかなりつらい症状なのですが、病院で検査しても問題は見つからないため、あちこちの病院をまわられる方もみえます。また、うつ病などの精神疾患の患者さんが訴える息苦しさもストレートバックが関係していることが多々あります。

 ストレートバックだけでなく背骨の”側弯(横へ弯曲)”を伴いますと、全体的に症状がひどくなります。利き手の反対側に弯曲することが多いため、肋間神経痛は左がほとんどです。

 ストレートバックによる愁訴には整体で胸椎を調整し、鍼を併用すると即効性があります。ストレートバックそのものが治るわけではありませんが、1回の治療で8割程の症状がとれると思います(肋間神経痛を伴う場合には、数回の治療が必要)。

 病院で問題ないと言われていて、上記症状でお困りの方はご相談下さい。

 症状は適切な治療をすれば改善しやすいのですが、日常生活で胸椎が前に入るような姿勢や動作が多い場合は再発しますので、どのよう気をつけたら良いか?ストレッチ方法などは治療時には細かく説明させて頂きます。