太もものしびれ
しびれの場所
- 前がしびれる
- 後ろがしびれる
- 外側がしびれる
- 内側がしびれる
太ももの前がしびれる
太ももの前がしびれる原因は
- 大腿神経痛〜大腿神経は腰椎2〜4番から出ており、太ももの前側の感覚を支配しています。腰や股関節周囲の筋肉の緊張、腰椎の変形、ヘルニア、あるいは下着やベルトなどによる鼠径部の圧迫などが原因となり、大腿神経が絞扼(しめつけ)されることで症状が発生します。 運動麻痺では膝が伸びしにくくなり、歩行や階段昇降に障害がでます。
- MPS(筋筋膜性疼痛症候群)〜大腿四頭筋、腸骨筋、大腰筋、長内転筋のトリガーポイント
- 骨盤内の腫瘍等
鍼・整体治療
大腿神経痛は絞扼性の神経痛であるため、まず絞扼されている部位を特定し、神経の圧迫を開放することを目的とした鍼治療を行います。筋肉による絞扼部位は大腰筋、鼠蹊部が多くその辺りを中心に治療していきます。
MPSが原因の場合には、トリガーポイントの消失を目的とした鍼治療を行います。
また、整体治療では腰椎2〜4番の調整を行い、神経への負担を軽減していきます。
いずれの原因による場合でも、概ね数回の治療で改善します(ヘルニアを除く)。
太ももの後ろがしびれる
太ももの後ろがしびれる原因は
鍼・整体治療
鍼・整体治療はそれぞれのリンクをご覧ください。
MPSは概ね数回の治療で改善します。
太ももの外側がしびれる
太ももの外側がしびれる原因は
・外側大腿皮神経痛(外側大腿皮神経障害)〜外側大腿皮神経は腰椎2・3番から出て大腰筋外側、腸骨筋に沿って下行し、上前腸骨棘付近で鼠径靱帯と縫工筋の間を通り、太ももの外側に分布する純感覚神経(運動神経は含まれません)です。
この鼠径靱帯と縫工筋の間(星印)で絞扼されることによって神経痛が生じます。ただこの走行場所は人によって多少ズレます。鼠径靱帯から縫工筋を貫通したり、鼠径靱帯の上を通ることもあるようです。絞扼部には必ず圧痛が現れますので、それを指標に治療をしていきます。
絞扼の原因としては、肥満、妊娠、締め付けの強い衣服や下着による圧迫などが考えられます。
症状としては、しびれ感、灼熱感、刺すような痛みを訴えることが多く、立位や仰臥位で足を伸ばした姿勢で悪化し、股関節を曲げていると楽になる傾向があります。
- MPS〜中殿筋。小殿筋、大腿外側広筋のトリガーポイント

鍼・整体治療
外側大腿皮神経痛は絞扼性の神経痛であるため、絞扼されている部位の圧迫を開放することを目的とした鍼治療を行います。
MPSが原因の場合には、トリガーポイントの消失を目的とした鍼治療を行います。
太ももの内側がしびれる
太ももの内側がしびれる原因は
・閉鎖神経痛〜閉鎖神経は腰椎2〜4番から出て骨盤腔内に入り、閉鎖管を通過しながら外閉鎖筋を貫いて太ももの内側へと至ります。この走行のどこかで絞扼、圧迫、外傷などが加わることで症状が生じます。
絞扼が起こりやすい部位は外閉鎖筋を貫通する部分であり、圧迫に関しては、骨盤下垂、分娩が原因となることがあります。
主な症状は、太ももの内側のしびれ、痛み、感覚の鈍麻です。運動神経が障害された場合には内転筋群の機能に影響が及び、足を組む動作(太ももを内側に入れる動き)がしにくくなるほか、歩行困難や階段昇降時の不安定感が生じることがあります。
- MPS

鍼・整体治療
絞扼性の閉鎖神経痛は外閉鎖筋を緩めることを目的とした鍼治療を行います。
MPSが原因の場合には、トリガーポイントの消失を目的とした鍼治療を行います。
また、整体治療では腰椎2〜4番の調整を行い、神経への負担を軽減していきます。

