緑内障の鍼灸・整体治療
緑内障のタイプと西洋医学治療
緑内障は大きく「開放隅角緑内障」と「閉塞隅角緑内障」に分類されます。
閉塞隅角緑内障は、基本的にレーザー治療などの手術が適応となります。
一方、開放隅角緑内障は眼圧の高さによってさらに2つに分けられます。眼圧が正常範囲(20mmHg以下)のものを「正常眼圧緑内障」、20mmHgを超えるものを「原発開放隅角緑内障」と呼びます。
開放隅角緑内障では、主に点眼薬などによる眼圧のコントロールが治療の中心となります。正常眼圧緑内障も眼圧自体は正常範囲内ですが、視神経への負担を軽減するため、同様に眼圧を下げる治療が基本となります。
緑内障の鍼灸・整体治療
慢性の緑内障である開放隅角緑内障では、鍼灸治療を併用することで眼圧の低下や眼窩部の血流改善が期待できます。薬による眼圧コントロールが十分でない場合には、鍼灸や整体治療を試みるのも一つの方法です。
作用機序としては、シュレム管の開閉に自律神経が関与しており、鍼灸治療によって自律神経の働きが整うことで眼圧が低下すると考えられています。

週に1〜2回、約6週間の治療が基本となります。緑内障で来院される方は眼圧を下げることを目的とされていますので、その効果がなければ意味がありません。最初から月に1回程度の治療では、効果の有無がはっきりしにくいため、まずは集中的に治療を行い、納得のいく効果が得られた場合に継続されると良いでしょう。
緑内障の患者さんは月に1度、眼科を受診されることが多いため、眼科受診後に鍼灸治療を開始し、次回の受診時に眼圧の低下が確認できれば、治療回数を徐々に減らしていきます。
緑内障の方が訴えられる、眼底痛、ドライアイ、眼精疲労に対しても鍼灸・整体治療はとても効果があります。
参考文献

