腰椎分離症・すべり症の鍼灸・整体治療
腰椎分離症は上下関節突起間(図の黄色の部分)で骨の連続性が断たれた状態です。
原因は「疲労骨折」と言われており、14歳をピークに12~17歳で90%を占めています。身体を反らせたり、回旋する動きが繰り返されるスポーツをしている方にみられます。
多くの方が身体を後ろに反らせると、腰の下の方が痛いという訴えで来院されます。
病院を受診されていない状態で来院された時には、腰椎分離症の可能性をお話した上で、鍼灸・整体治療をしていきますが、上記の年齢帯でスポーツを熱心にやられている患者さんには、「骨融合」へのタイミングを逃さない為にも、病院への受診をお勧めしています。
レントゲン検査では、分離しているかどうかしか分かりませんので、MRI検査も受けた方が良いでしょう。
両方の検査で異常がないのがベストですが、もし異常が見つかるなら….レントゲン検査で異常がなく、MRI検査で異常が見つかるのが理想です。
この状態であれば、骨融合を目指せます。
数ヶ月スポーツを休むことになりますが、分離が完成してしまってからでは後戻り出来ませんし、腰椎分離症から腰椎分離すべり症への移行の可能性を考えると、やむをえません。
レントゲン、MRI検査共に問題なければ、通常の鍼灸・整体治療をおこないます。
レントゲンに問題無く、MRIで異常が見つかった場合、鍼治療では骨融合を促すように局所治療をし、整体治療では上部腰椎の調整をしていきます。
レントゲン検査で分離が認められた場合には、本人の痛みを取ることを優先した治療をおこないます。 分離すべり症に移行してしまわないように、日常の注意や筋肉トレーニングを指導していきます。