仙腸関節障害

 仙腸関節は骨盤の仙骨と腸骨をつなぐ関節です。関節という名前はついていますが、数ミリ程度の動きしかありません。

 仙腸関節障害はレントゲンやMRIなどの画像診断での診断は難しく、患者さんへの問診や触診が手がかりとなります。仙腸関節部分を圧迫したり、腸骨の前部を圧迫することにより痛みが誘発されることがあります。

 神経痛や筋・筋膜性疼痛症候群とよく似た症状を訴えるため、鑑別をしっかりしていく必要があります。

 痛みを訴える場所は下図の赤色部分が多く、まれに青色部分もありますが、赤色部分の症状を伴うことがほとんどです。

 仙腸関節障害の鍼治療は、直接仙腸関節部分に刺入することが主になり、整体治療では仙腸関節の変位の矯正と可動域の修正を行います。奏功することが多く、概ね数回の治療で改善します。