間質性肺炎 肺線維症 肺がんの鍼(はり)灸・整体治療

 間質性肺炎や肺線維症の主な症状は、息切れと咳です。初期の段階では、労作性呼吸困難が現れ、例えば坂道や階段を上る、入浴や排便などの日常生活の中で息切れを感じることがあります。しかし病気が進行すると、平地でも歩くのが困難になります。

 咳は乾性のものになります(空咳)。

 間質性肺炎や肺線維症の患者は、息切れや咳によって呼吸筋に大きな負担がかかり、凝り固まる傾向があります。また、呼吸が浅く、速くなるため、肋骨の動きの範囲が狭くなります。

 鍼灸治療においては、呼吸筋の凝りをほぐすことを目的として、呼吸器系のツボだけでなく、呼吸筋自体にも鍼刺激をしていきます。また、呼吸器の神経支配を考慮し、胸椎の神経出口周辺に鍼刺激することで神経の活性化を促します。

 整体治療においては、肋骨の可動域を改善し、胸椎を矯正することで神経の活性化を促します。

 当院では、治療のために専用の衣服に着替えていただきますが、治療前には息切れしていた患者さんでも、治療後には息がしやすくなり、帰りの着替えでは息切れしなくなるなどの効果を実感できます。

 この病気は肺が変性してしまい、元に戻ることはありません。そのため、現存する機能を最大限に働かせることができるような環境作りが非常に重要です。

 鍼灸や整体治療は、そのような環境作りをサポートすることができます。治療後には直ちに効果を実感できますので、一度受けてみることをおすすめします。

 肺がんなどで肺の手術を受けた方の場合、術後に呼吸困難が生じることがあります。そうした場合でも、これらの鍼灸や整体治療は有効な治療法の一つとなります。